■拡幅の理由・目的■
@車の増加による慢性的渋滞の解消
県による2001年度の交通量調査では、一日の交通台数は1万6000台。それを元に試算すると、2020年度には、2万1000台に増加する見通しで、慢性的渋滞が予測される。
A災害時の「防災道路」及び、「原子力発電所事故の際の避難道路(うわっ、怖!)」
しかし、反対運動が!
そこで、反対運動の中心となっていらっしゃる、母衣町在住で地権者の一人でもある三反田輝雄さんに、そのあくまでも反対の理由をお伺いに行きました。
■反対の理由■
@2001年度の段階の交通量でも渋滞はなく、しかも増加すると予測されていた交通量は、県道以上の幹線道路で5年ごとに国が行う交通量調査で、なんと2005年度において、増加するどころか3000台減の、1万3000台。(そういえば今年は丁度その5年目に当たり、現在あちこちで交通量調査をしてますね。) 松江の人口は減少しつつあり、しかも高齢化で免許証を返上する方が多い中、今回の調査ではさらに大幅減であろう。
また専門用語でB/C(費用対効果)というものがあり、それが1,0以上で工事計画実施の法的根拠が成立するそう。しかし、島根総合研究所の会計士さんの試算によると、今行われている前期工事は0,6、これから着工の後期工事は0,3ということで、法的にも違法。
A地震災害や洪水水害の時には、家屋の倒壊により路幅が狭くなる可能性があり、それを考慮して災害時の「防災道路」は4車線とる必要がある。しかし松江で起こる水害は「浸水水害」。今までの「大浸水」の時にも倒壊した例は一つも無く、従って拡幅の根拠にならない。
なるほど
たしかに、横浜から帰って来た私には、通勤時には多少にぎわうものの、「これが渋滞?!」と驚きです。夜10時過ぎにラパンに買い物に行くと、車はほとんど通らず、信号さえ点滅に。ううん、それで126億円かけて1kmの2車線道路を4車線に? 1mに、1260万円!
それにまた私は、市役所でもらった「災害時避難所マップ」の災害を、しばらくの間、当然「地震」だとばかり思ってました。「浸水」!
ちなみに県に、「交通量の減少で、工事の中止は?」と質問したら、「4車線にしたら、交通量は増えます。」と。えっ、それでは本末転倒。で、「大手前広場」を「大手前通路」に?!
それでは
2004年、お盆で帰省した時に母衣町から米子町を通った時、歩く軒並みの家に「道路拡幅絶対反対 ! 松江の宝を守りましょう!」という張り紙が。しかし今ではほとんどの家が仕方なく(中には丁度しおどきと)立ち退き、「違法で根拠もない事業に税金を浪費し、江戸時代からの遺跡を破壊する事は絶対に納得できない。」と頑張っていらっしゃる家は少なくなりました。
では、お金をかけて出来た空間はどうするのか? ううん! 私は三反田さんのアイディアに、思わず身を乗り出してしまいました。お城は別にして緑地の少ない旧市内に、緑のオアシスを! そうです、並木道と緑地に! ところどころにベンチなどおき、市民が憩い、朝市なども・・・。
で、植える並木は?ここで、私と三反田さんは睨み合いに! 「黒松じゃー」と三反田さん。「えっ、若い世代は、新緑も爽やかな落葉樹が! 排気ガスの二酸化炭素も浄化するし。」と私。
★並木道に植える木については、次号で ! ネットでも、「並木道」コーナーを設けます。
|